コロナウイルスの影響で自殺者が増える!?[対策]
「コロナウイルスの影響で自殺者が増える。」とどこかで聞いた人もいるかもしれない。ただ、なぜ自殺者が増えると予想されているのか。
では、どのようにすれば対策ができるのか。このような疑問を持つ人も多いだろう。
なので、まず最初に自殺についての基本知識を説明しつつ、上記の疑問ついて考えてみた。
目次
コロナウイルスと自殺とのつながり
自殺の原因・背景について
我が国の自殺の現状について
自殺者数と失業率との相関関係
自殺への対策
意識をしてほしいこと
コロナウイルスと自殺とのつながり(結論のみ)
ではまず、「なぜコロナウイルスが自殺とつながるのか?」という疑問を解決していく。
結論:コロナショックにより、失業率が急増し、自殺者が増える。
この結論だけでは、「え?」「なんでそのようなことが言えるの?」
という人がいるだろうから、それを噛み砕いて説明する。
自殺の原因・背景について
自殺の原因・背景としてあげられるものは6つある。
- 男女問題:失恋、交際の悩みetc..
- 学校問題:学業不審、進路の悩みetc..
- 勤務問題:仕事疲れ、職場の人間関係etc..
- 家庭問題:夫婦関係の不調和、家族の将来悲観etc..
- 健康問題:うつ病、身体の病気etc..
- 経済・生活問題:生活苦、多重債務etc..
ここで後で紹介する経済・生活問題について注目しておいてほしい。
我が国の自殺の現状について
このグラフをみていただきたい。
このグラフからみんなは何が読み取れるだろうか。
いろいろ注目するポイントはあるだろうが、今回注目したのは
- H10に自殺率が急増している。
- H21年以降から徐々に自殺者数が減ってきている。
この2点である。
ここ近年で自殺者が減少しているのはとても嬉しいことである。
その一方で、「H10年に自殺者が急増している。」ここに何か違和感がないだろうか?
なぜが原因となってここまで急増したのだろうか?
それは経済・生活の問題であると考えられる。
では、これを説明する為に、次の項目に移る。
自殺者と失業率の相関関係
まずは、これを見ていただきたい。
失業率と自殺者の関係図である。
1998年、つまりH10年の時期に自殺者が急増しているとともに、失業率も増加している。
H10に増加した原因として1つ考えられるのは、1990年前半のバブル崩壊に伴い生活レベルまでに影響を受けるのには数年かかるため、1998年(H10)に失業率が増加し、自殺者が増えたと考えられる。
https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2007pdf/20070907079.pdf
↑考察にあたり参考にした。
コロナウイルスと自殺とのつながり(まとめ)
ここで改めてこれについて考える。
今までのことを簡潔に以下にまとめる。
コロナウイルスの感染が拡大することにより、経済が不況となり、仕事の数が増え、失業者数が増える。すると、相関関係のある自殺者数が必然と増加する。
自殺への対策
では、コロナショックによる自殺者数の増加を防ぐことができるだろうか?
自殺を防ぐには、この常識をひとつ知っておいてほしい。
自殺を考えている人は悩みを抱え込みながらもサインを発している。
このデータを見てほしい。
これを見ると、自殺企図した人の中で、医療機関に相談した人は2~4%しかない。
また、家族に相談した人も14~18%とまあまあ低い値である。
それに対して、家族を含めた周囲の気づきは約80%もある。
ということは以下のようなことが言える。
自殺企図者は悩みを打ち明ける可能性は低い。
しかし、ほとんどの人が悩みのサインを出している。
このようなことを頭の中に入れておいて、次の項目に進んでほしい。
意識をしてほしいこと
さっきの項で言ったように、自殺を考えている人は悩みのサインを発している。
なので、意識してほしいことは
なにか悩みのサインを出している友人や家族に対し、気付いたら、気持ちを共有して寄り添ってあげること。
これがなによりも1番の対策であると思う。
寄り添って、状態によっては精神科の受診をすすめてあげてほしい。
周りの人がサポートするだけで、その時は深く思い悩んでる人でも、気持ちが落ち着いて後々、なんでこんな自殺をしようなんて考えてたんだろうって、思えるケースが多いらしいよ。
データは全て警察庁のデータにより参考
H30_jisatunojoukyou.pdf